クリスマスが近くなると、心に浮かぶ心象風景があります。
サンタクロースは実在するか家に戻って質問したところ、医師をしていた父、フィリップ・フランシス・オハンロンは新聞社『ザ・サン』に投書するよう提案しました。そこで、彼女は「サンタクロースはいるのか、教えて欲しい」という手紙を新聞社に送りました。
『ザ・サン』に対して送られたこの投書に対して、フランシス・P・チャーチは9月21日、 という内容の社説を書いて答えました。
“Yes, Virginia, there is a Santa Claus (そうです、ヴァージニア、サンタクロースはいるのです)”という一節のあるこの社説は大きな反響を呼び、以後、『ザ・サン』は毎年クリスマスが近づくとこの社説を掲載したほか、この文章は様々なところで取り上げられ、クリスマスについて書かれた名文の一つとなりました。
しかし、当時この社説の筆者は発表されておらず、筆者がフランシスであると明らかになったのは彼の死後のことでした。生前、ヴァージニアとフランシスが出会うこともなかったのです。
ヴァージニアはその後大人になり、ニューヨークの学校の先生になって、47年間子どもたちを教えつづけたそうです。彼女がこの社説から得たものは少なくなかったのではないか、そう私は感じます。
昔の投書と社説コラムって、なんだかBlogに似たコミュニケーションのように思いませんか?
私のBlogもまだまだ未熟で、時に愚痴を書いたりすることもあるけれど、、、
今日は、敬愛する「フランシス・P・チャーチ」の和訳文を掲載してこのBlogを閉じたいと思います。
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ヴァージニア
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ヴァージニア、サンタクロースはいるのです。サンタクロースは、パパとママの愛情や、人を許せる心がちゃんとあるように、また、人の為に親切にしてあげることができることと同じように、サンタクロースはいるのです。 
サンタクロースがいないと思うのなら、あなたは、妖精も信じないのでしょうか。 
目に見えるものが全てじゃないんだよ、ヴァージニア。 
赤ちゃんのガラガラを壊してしまえば、どうしてガラガラなるのかわかることでしょう。愛情、信じる気持ち、人のために尽くすこと、歌のような見えないものだけが、ベールを取り去り、その向こうにある美しいものを目にすることができるのです。 それらはちゃんと触れる、見れるものでしょうか? 
でも、うれしいことにサンタクロースはちゃんといます。 
サン新聞 : 1897年9月21日号 
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2008年記事こころのチキンスープ エリクソン博士とおばあさん シークレットサンタ かっちゃんと縦笛