みみすけの「青い空(そら)」

初心者ファミリーキャンパー「みみすけ」のキャンプにはまって行く様や、家族の日常をつづる日記です

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2009 / 11月

音声ガイド研修(シンドラーのリスト)

みなさん、いかがお過ごしでしょうか
ナチュラムの皆さんのところにもお邪魔できないのを心苦しく思う今日このごろです
最近は、徐々に足腰のほうは治ってきて、全快まであと一息の状況です。

整体の先生からは、行く度に新たなリハビリのメニューが示されて、
結構な筋力トレーニングをする羽目になっています。(^^;)

みみすけの近況といえば、今月から音声ガイドの研修を受けることにしました。
いつもボランティアしているシティライツの主催です(無料)。
その関係で、11月~12月はキャンプに出撃することはなくなりそうです。
まあ、残念ではあるのですが、このブログを見てくれている方は
最近私がどれだけ音声ガイドのやり方を会得したくて、あがいてたか
ご存知だと思うので、ご理解いただけるのではないかと勝手に思っています。
(というか、夏のキャンプレポ、、たんまり溜まってる奴をとっとと書け~)

え~と
昨日が私にとって最初の研修日だったので
(第一回はカミサンの手伝いでいけませんでしたので)、
一日参加してきてまだ余韻が残ってます。
その話をします。

今回の研修では「シンドラーのリスト」という作品に
音声ガイドを付ける作業を行います。
これは日本点字図書館で音声ガイドCDとして、
視覚障害がある方に貸し出されることになります。
といっても、音声ガイドの作成工程はいくつにも分かれています。
その一部を行うというスタンスです。
どんな工程があるかというと(ちょっと推測入ってます)

① 台詞(せりふ)起こし
② 音声ガイド原稿作り
③ 音声ガイド録音
④ CDにするためのタイミングや音量調節等の監修作業

台詞起こしとは、台本を作る作業です。これもボランティアのひとつです。
音声ガイド作成で手書きの台本とか提供してもらえる場合はよいほうで、
通常はDVDを聞きながら、一字一句EXCEL表に書き込んでいきます。
ちょっと前に、実際にやったのですが、結構大変。
台本がある場合でも、聞いてみると全然違ったりします。
(台本あっても現場や編集でどんどん替わっていくんですねえ)

あと、セリフ起こしは、シーンの切れ目とかそういうものを入れて行き、
どこに音声を入れる余地があるかを考えつつ、空白行も挿入していきます。
これが無いと何も始まらないので、急いで作られる地味な作業ですが
ある意味、単調でもあるので出来る人が限られる作業でもあります。

続いて行うのが、今回研修している、音声ガイドの原稿作りです。
やる内容は原案作成とレビューです。
各々該当する場所をDVDを見て確認した後、どこにどういうガイドが入れられるかを考え、
EXCEL表に埋めていきます。
音声ガイドというのは、「セリフ以外の部分で語られない映画の情景をわかりやすく伝え、目の不自由な方々にも一緒に映画を楽しんでもらう」という目的で作られるものです。
ですから、映画の流れを妨げるものではいけないし、
聞いてわかりやすくなければいけない
また、役者の方や監督達が渾身の思いをこめて作り上げたものなのですから、セリフと被らない(かぶらない)ことが前提。
だから喋れる時間も合間の時間で、かつあまり頻繁でもなく
などといろんな条件がついてきます。かつ場面が変わった時や字幕が出た時は間髪入れず、説明しないと聞いている人は状況がわからなくなって映画から乗り残されてしまいます。

ということで、
ぶっちゃけ言っちゃうと、完全無欠な音声ガイドというのは
まあまず、作れません(爆^^;)
人によっては、音声ガイドは細かく説明してほしいという人もいるし、最低限でいい人も居るし。
でも、全くなしでは、目の不自由な人は、やっぱり映画は楽しめない。
だから、目立たない路地で咲く花のように、音声ガイドがついてることがやっぱり大事なんです。

さらにその次は音声ガイドを吹き込むことですが、
おそらく第二回シティライツ映画祭のマルタのやさしい刺繍を吹込みしたように、
スタジオかどこかで音声ガイドを吹き込むんじゃないかと思ってます。(推測です)

さらなる工程は、まだやったことがないので、私はよくわかってません。またいつか、全体がわかってご報告したいと思います。

~~~~~~~~~~~

ちゅうことで、
音声ガイドの研修に出かけてきました。
場所は高田馬場駅にある、日本点字図書館の分館。
行くのも初めてなので、戸惑いながらのスタートです。

行くと、シティライツの代表(リーダって呼んでます)が粛々と
機材のセッティングとか準備をしていました。
10数人ぐらいがmaxな感じの会議室兼、座談室
(奥に和式のエリアがあるので)
って感じで、そこにプロジェクターとDVDプレーヤーを持ち込んで、
作った人がマイクでその部分を場面に合わせて読み上げ、
10分くらい通して場面を説明した後、レビューをしていきます。

準備をしていると続々と人がやってきて緊張します。
20代から40代の女性でしょうか。男性は昨日は私一人でした
(ここまで来ると開き直って、逆にくつろいでたという話もある)。

予め、原稿を作っていくのですが、
皆さん本当に作品の背景や時には監督の背景や
作品に関するインタビューまで調べ上げて、ガイドに取り組んでいるのに脱帽でした。
例えば、シンドラーのリストが今回のガイドする作品なのですが
原作を読んだり、翻訳を見たり、時代考証となる情報を検索してみんなに展開したり。
軍服や腕章の話とか、ドイツ人将校の当時の職位の制度とか。
本当に調べると奥が深いようで、なんともすごいの一言。

そんなわけで、みみすけの書いていった原稿は
ほとんど影も形もないほど指摘で埋まりましたが、
多くのことに気づかされ、本当に勉強になる一日でした。

また、ガイドの一文を決めるために、何度も再生しなおし、
ここで運ばれる酒は、ワイン、コニャック、それともシャンパン
とか目を凝らして皆で確認する一幕も。

ちょっとしたコミカルな部分も、何べんも見直したり、
皆で話し合ったりすることで、よくわかります。
中には映画関係の仕事をしている方もいて、このカットって
こういう意図があるんじゃないかな とか
見えていなかった監督の意図とかもわかってくる。
映画好きの人ならば、結構役得な時間ですね。(^^;)

もっとも、女性ばかりのところで思いっきり濡れ場のシーンを
見ると、ちょっとコメントに困りますね。
あまり緩んだ顔も。。。。

え、私?
一番前に座ってたから、緩んだ顔は見られてないと思うよ(爆^^)

p.s.
お知らせで~す。
この度、「街角の月明かり」というBlogをオープンしました。
音声ガイドがついているDVDについて操作レビューも含めて
まとめてお伝えしているものです。

シティライツが管理するようになるまでの何ヶ月かの暫定の管理人ですが、
お時間があれば覗いてやってください。

日本ブログ村の映画レビューランキングも入ってみたんですが
いきなり50位以内に入って、実際のところ作った本人が
一番驚いています。
それだけ、皆さん必要としているということでしょうか。

また次回、いつ更新できるかわからないけど
がんばってま~す。みんなも一週間元気に過ごそうね~(ではでは~)




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