カミサンとKenがカミサンの実家に帰省、
コンビニ弁当に囲まれながら会社に行く。
一人きりの夏が始まった。
8/6,7
会社から帰ってくると、音声ガイドの台詞起こしに没頭する。
台詞起こしとは、DVDなどを見ながら、EXCELに
台詞を転記していくこと。台本が入手できないので
これが必須な作業で、一番手間がかかる。
ふと気がつくと、2時を過ぎている。
まずい。明日も会社。寝なければ
8/8(土)
部屋が汚くなったので、掃除をする。
ふと、窓際に、Kenの置き忘れたオジギソウに気づく。
半分萎れており、慌てて水をやる。
オジギソウについて調べると、9月までに花を咲かせるとわかる。今の鉢では小さすぎる。鉢を変えなければ。。。
直径20cmの鉢に、カブトムシの居た飼育ケースの土を入れ
そこに今まで直径5cmの鉢に居たオジギソウを移す。
オジギソウは鉢換えを嫌う。このまま枯れるなよと話しかける。
オジギソウは、触られひょろながの体で丁寧にお辞儀をする。
元気になるまで部屋の中におくことにする。
8/9(日)
この頃、台詞起こしは終わり、音声ガイドの入力と推敲に移っていた。
一度、音声ガイドの入力したものを関係者に見せたところ、
丁寧なアドバイスをいただく。
基本的にNHKの連続TV小説の音声ガイドを模していたが、
これが音声ガイドのあるべき姿ではないらしい。
主語を先に、短い文章に切り、わかりやすい語句で、
などと指摘していただくのがうれしい。
これだけの想いがあるならば、基礎から勉強しなさいと
示唆を受ける。
ありがたい
8/14に音声ガイドの研究会があることがわかり、
これに参加することにする。
会社はあるが、半休を取るつもりだ。
それまでに、音声ガイドを書き直そう。
うまく行けばDVDにして持って行きたい
8/10,11
会社が忙しい。
会社もほぼ夏休み。会社は今、休みが自由に取れるようになり
8月1週目のAパタン、2週目(お盆)のBパタン、それ以外の人に分けられる。
Bパタンを選ぶ人が多く、職場の人口が1/4になる。
自分は月末に休みを取ることにしたので、Aパタンから復帰して
にこやかな人たちと共に全員で検討を進める。
これはこれで時間が無い。
世の中は、台風、地震といろいろなことが渦巻いている。
死者等は出ないでほしい。そう思ったりする。
8/12(水)
音声ガイドを吹き込む環境が整い、ガイドをPCに向かい吹き込んで見る。
吹き込んだ音声を聞くと、活舌が悪く、かつ、震えている。
情けなくて、なきそうになる。
しばらく考え、再度 一から吹き込みなおす。
やり直すと、前よりはましである。前進するしかない。
オジギソウは、根がついたらしく、ぐんぐん背丈が伸びだした。
8/13(木)
今日が勝負。
忙しい職場にも早めに切りをつけ、慌てて帰る。
音声を入れる。
入れようとすると、なぜこんな表現にしたのか疑問が生じる。
「この表現。無くていいのではないか?」
どうやら時間を置き、冷静になり第三者的視点で判断している。
吹き込みながらも、推敲が進む。
約18分の区切りのところまで、音声が入ったのでDVDを作ることにする。
今まで使っていたDVD作成ツールは音声の入れ込みがうまく出来ないことに気づく。
かねて何かの折にと、フォトショップとセットで買ったアドビの
primiere element4を入れて作業する。
操作がよくわからないが、何とか進める。
実際に音声との結合をしようとすると、想定していた合間に
音声が入らないこと(合間が短い)が多々あることがわかる。
考えが甘かった。
言葉の削除はソフトで切り貼りできるので
これで収めることにする。
8/14(金)
朝方早く起きて、続きをやるが間に合わない。
NotePCで作業なので、そのまま持っていくことにする。
アドバイスだけでも受けて来たい。
12:00の鐘が鳴ったらダッシュで、田町障害者会館に行こう
そう思っていたが、12:00直前に上司に呼び止められ
状況と対策の話をする。
30分後、駅までフルマラソン。でもやっぱり30分遅れた。
集まっていた方々は、その道で活躍してきたスペシャリストと
意見を言ってくれる視覚障碍者の方達。身が引き締まる。
多くの意見や多くの情報を得る。音声ガイドとはどうあるべきか
無理をしてでも来てよかった。
休憩時間に、遅い昼飯を食べながらほそく笑む。
研究会は、これまた熱い議論がされており、持ってきた
音声ガイドを見せるような時間は無かった。
帰りがけに、会の企画者でもある方に、無理を言って
後日アドバイスをもらうことを取り付ける。
前進しないといられない。
これだけの話を聞いては、じっとしては居られない気分だ。
8/15,16
音声ガイドに没頭する。台詞を推敲し直し、一から入れなおす。
さすがに一日中、作業するとめまいがする。
外は炎天下。お盆のピークに帰ってくる人たちも大変だろう。
音を吹き込む際に部屋を締め切り、エアコンも音を切るために
切って作業する。むっとする。
なんとか、16日の午後3:00過ぎに作業が終わる。
PCにDVD作成を指示し、ソファに体を投げ込む。
イヤホンでコブクロのアルバムを聞きながら、
ふと眠り込む。4時過ぎ、西日の照り付けが暑く、汗だくで目が覚める。
ぼーとしながら、終了の余韻に浸っていると、ふと人影を感じた気がして、部屋の中を見渡す。
無風の部屋の片隅で、なぜかオゾギソウが丁寧にお辞儀をしている。
寄ってくれていたのかな? ・・・ ありがとう
多くの日本人同様に、特定の宗教を持たない自分のとっぴな
発想を不思議に思うが、そんなことを考えた。
いまだに、奴がこの世に存在しないとは理解しがたい自分がいるからかもしれない。
奴は、今も、光指す どこかの道を歩いている。
そんな気がする。自分はその後を目指すだけだ。
また、机に向かい、構成作業を再開する。
友に常に光あらんことを願いながら。
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