チネチッタ前の噴水が、OO7の曲にあわせて踊っていた
昨日、映画バリアフリー推奨団体シティライツのボランティアに参加してきました。
ボランティアって言いながら、視覚障碍者の方と一緒に楽しく映画を見てきたただけとも言いますが
こういうのひけらかすの、どうかと思う人もいるでしょうが、
まず、知ってもらうのが大事と思うのでBlogに残しておきます。
お暇があれば、おつきあいの程を
以前にも記事にしましたが、最近 シティライツというところでボランティアをしています。
この団体は、視覚障碍者の方に楽しく映画を見ていただけるように試みを
やっていて、設立から8年ぐらいたった団体です。
いくつか支部があり(といっても関東首都圏ですが)
そのうちの川崎の映画同行鑑賞会に参加してきました。
別に、参加するのに 団体に所属する必要はなく、私も団体への入会はまだしていません。
ボランティアの意志があることを伝え、メーリングリストに入っています
(さらに言えばメーリングリストの入るのに、ボランティアの意志は必須ではなかったと思う)
このメーリングリスト(clccというのですが)で毎週のように映画の告知がされ
その映画に参加したい人を募集しています。
その映画が見たい人は、誘導ボランティアとして連絡すれば
視覚障碍者の方と一緒に映画が見られる(なんと800円もお安く)
というわけです。その分 駅から映画館への同行、および映画館内でのサポートなどをしていくわけです。
というわけで、このシステムは、視覚障碍者と晴眼者 両者にとって、とても利点が多いようにうまいこと作られています。
映画館では、洋画は音声は英語で、字幕付き という状況で流れています
今回見に行った映画は、「グラントリノ」というクリント・イーストウッドの映画でした。
見て帰ってきて、この副題。
「俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。少年は知らなかった、人生の始め方を。」
を見たとき、なんともじわっとこみ上げました。そんな映画です。
字幕を含めて、映画の動作のナレーションガイドがないとストーリーを追うのには無理があります。
そこで、FMラジオを通して、音声ガイドと称するボランティアがナレーション役、男役、女役
などが数人で、映写室で上映を見ながら生でガイドします。
録音を流さないというのは、今上映中のものを録音とかしている時間がないからです。
(DVDでも入手できないので、音声録音のタイミングとかわからないし)
ガイドの人たちは、何回かこれを見ただけで、記憶を頼りにナレーション脚本を起こして
ナレーションします。
吹き替え役の方も、字幕を見ながら台詞を言います。
(吹き替えも、前回「マルタのやさしい刺繍」という映画で収録を体験させてもらいましたが
非常に奥が深く、役の人の演技をそのまま伝えるのは結構難しい技術です)
で、誘導ボランティアというのを今回初で体験してみました。
結論から言うと
私にもできた。(爆) ^^
初心者の誘導ボランティアでもあり、何回も来たことあるベテランの視覚障碍者の方とペアを
くませていただきました。
一応 誘導に関する気をつけるべきことは3ページ程度のマニュアルがあり、
これを頭に入れて来ていましたが、緊張してる私。そこで、
「まあ気楽にやってください。一緒に楽しんでいただければ」
とペアの方に言っていただき、ホントに気が楽になりました。(笑顔^^)
基本的に、今回の誘導ボランティアは川崎のチネチッタという劇場までの
行き帰りの同行がメインです。片道約5分の道のりですから時間的にはたいしたことありません。
劇場に行っても、一緒に席を見つけたり、席を確保した後に一緒に用事をしたり
通常に家族でやっていることを一緒にやるだけです。
FMラジオはシティライツが貸してくれます(もちろん無料)
でも何回も来る人は自分でもってきます。
みみすけも持って行ったのですが、これはちょっと失敗でした。
(よく使うメディアプレーヤーにFMがついているので
それを使うことにしたのですが)
FMラジオは余っていたので、借りれたのですが借りず劇場入り。
皆さんと一緒にさあ音声ガイドも楽しんでみようとFMチャンネルを
指定の周波数にあわせてみると。。。。。
「ん・・・・、聞こえないぞ・・・」
がーん
慌てるみみすけ。ここはやっぱり音声ガイドを体験してみたい。
どうも受信レベルが低すぎるようだ。
このメディアプレーヤー、確か受信レベルが低いとき
何かしたら再度レベル低いのにあわせたよな。。。。
などといろいろ考えるが、そのボタン指定の組み合わせを思い出せない
う~~
メディアプレーヤーに付いているイヤホンのケーブルを握りしめ悔しがるみみすけ
と、一瞬音が聞こえます。
あれ?
また握ると音が聞こえる。。。
なんだこれ。。。。。
そうか、イヤホンのケーブルがアンテナ代わりになってるんだ。。。。
慌ててイヤホンケーブルを束ねていたのを長くのばし
両手をいろいろ添えて、人間アンテナ状態。
と聞こえる聞こえる。。これは楽しいぞ~~~
ということで初めての方は、
シティライツのラジオも借りといた方がよいと思いますが
無事、音声ガイドと映画を楽しみました。
ナレーションも難しいと思うのですが、流暢に話されていてすごいなあ
と思いました。後の食事会で聞きましたが、参加して1年ちょっととのこと。
自分でもああいう風にできたらいいなあなんて夢ができます。
食事会というのがあり、劇場の一階にあるレストランでおやつ。
この際に、解決できなかった、わからなかった部分の情報交換をしたり
一緒に楽しんだ者同士で打ち解けたり、
さらにガイドの人たちは、改善点を聞いたりと、これまたうまいこと
考えられていますね。
私も、ペアを組んだ方や、それ以外の方ともいろいろ話をして
とても楽しかったです。
和気あいあいと楽しいことにしていく。
このへんに続いている極意があるような気がしました
いろいろ考えて、この川崎の同行鑑賞会音声ガイドのチームに入ることにしました。
帰りの電車の中で、一人味わう充実感。
ボランティアは他の人のためにやるものではない。
なにより自分がこんなにも楽しんでいるんだ、
そう実感しました。
これらは下見の時に撮ったもの。誘導ボランティアの最中は写真なんか撮る余裕はありませんでした~
トイレの位置とか予め確認していたのだが、実際の際は頭に残っておらず、帰りに、余計に歩かせてしまった。この辺が反省点。