みみすけの「青い空(そら)」

初心者ファミリーキャンパー「みみすけ」のキャンプにはまって行く様や、家族の日常をつづる日記です

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2007年10月29日

空の向こうの友へ。。。封印をとくよ

ちょっと、苦手な人はスルーしてください。すいません

空の向こう(すいませんスローライフ&スロカノさん。このフレーズあんまり感動したので借用させてください)の親友がいます。今年の7月7日が7回忌?でした。

大学時代からの友人で、なにかと家に行っては一緒に宿題をやったり、遊びに行ったり。
彼は活動範囲が広い社交家で、友人も多い多趣味な男でした。雑誌の編集のサークルに入っていて編集長もしていました。流行にも敏感で、当時人気だった米米クラブのコンサートに一緒に行ったこともありました(つくばの奥地から、車をかっとばして、東京のコンサートに行きましたっけ)

会社に入ってからも月に一度は彼の家で、気の許せる友人たちとともに鍋会をしました。ジンギスカンをやったり、おでんを食べたり、そこでいろいろ仕事の話をしながら、お互いの話をするのが何よりの宝物でした。
彼はASCIIという雑誌編集の会社に入っていましたが、インプレスという会社に創業者と一緒に移っていました。「今度出す雑誌なんだけどさあ」といろいろ意見を聞いたり、こんな本がほしいという話に付き合ってくれたり。。
そこで、お酒が本格的になると、出すのは私のカクテルセット。新入社員の頃に買ったカクテルセットで、つたなくも、カクテルを造ります。皆で「これは良い」。「まずいじゃんこれ」。「きっついはこりゃ」、なんていいながら、わいわい飲んだものです。

とにかく面倒見のいい男で、何かあるとほっとけなくなるらしい。「デートをすることになったがどこへいけばいいかわからん」というと、即座に書店に連れて行き、ここの遊べるドライブ編のどれかを選べという。そんなこんなでいつもサポートしてもらう。僕は、何かあると彼に電話し、悩み相談しては、一緒に飲んでもらったり、遊びまわったり、そんなことをしていました。

ある日、電話をしていて、新スタートレックで、ドクターの息子が、今は無き父のビデオレターを見て、空虚感を味わうシーンを話すことがあったとき(なんでそんな話になったかは忘れた)、「やっぱ、ビデオはよしとこう」とぼそっと彼がいったのが忘れられない。何の事?ってそのときは聞いたら、ごまかしていたけど。その頃からガンが進行していたらしい。

NHKの「世紀を超えて」というガン医療の番組に彼が出演したとき、なんともびっくりしたけど、それ以上になんとも恐ろしかった。彼の行く末がどうなるのか。。。やはり、恐れたとおりに彼は空の向こうに行ってしまった。7月7日、七夕の日は彼の家族にとっても僕にとっても、もうひとつの意味で特別な日になった。今でも七夕の日に空を見上げると、「銀河鉄道の夜」のように彼の乗る列車が見えるような気がする。

それから、僕はカクテルを作るのがなんとなく嫌になった。罪悪感とまではいかないけど、何かカクテル作りというそのものが色あせてしまって、、、やっぱり、友人と一緒の思い出のものだから。。。

あれから7年強。そんな日々をすごしてきた。でも最近違ってきたんだ。yutaさんたちのBlogやオフの様子を見たり、そこで楽しくカクテルを作っているのを見て猛烈に、また作りたいなあ。自分も楽しみたい。そんなことを思うようになった。

それはひとえに、家族が支えてくれて、昔の友人が支えてくれて、そして、新しい友人(Blogをみてくれるあなた方のことです)も日に日に増えていく。その中で、新しいことに目を輝かせる自分がいる。何事にも歓喜する自分がいる。

だから、山下。封印をとかせてもらうよ。カクテル作りも再開する。
たぶん、君が一番喜んでくれるだろう?何でも自分のことのように心配してくれる君の事だから。

【ホット・エッグ・ノッグ】
ラム      — 20mg
ブランデー  — 10mg
暖めた牛乳  — 70mg
卵黄      — 1個
砂糖      — 1+1/2 tsp

数年ぶりだから、腕は鈍っちゃいるが勘弁してくれ。
とりあえず第一弾、味わってくれ。君の好きなソルティドッグはまた今度ね^^)y

彼のプロファイル:
山下憲治
彼のHomePage
(アクセスすると彼も喜ぶんじゃないかな。創造性を感じてほしい)
また彼は人に勇気を与え続けている。今でも(7月2日のところ)

つくづく君はすごいよ。じゃあまた。いつかソルティドックで乾杯しよう。
それまでに僕はもう少し、腕を磨いておくからさあ。

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