大岳キャンプ場を探してたどりついた、大岳鍾乳洞。
その入り口には、タバコ屋の軒先でもあるかのように
おばあちゃんが一人、受付に座っていました。
「え~、人いるよ~」
カミサン大いに驚いています。
なんせ、工事現場みたいなところを通り抜け、
変なトンネルを通り抜けて、やっとたどり着いた
人っ子一人通らない場所なのです。
そこに、この寒空に外気に当たりながら
来る人を待っている人がいるとは・・・
人影を見かけると、おばあちゃんはうれしそうに
「よく、こんな山ん中まで、おんでくださったなあ」
とうれしそうに言います。
鍾乳洞って、どんなだろう?
私が体験した鍾乳洞は、
・万人が楽に行ける、秋吉台秋芳洞(山口県)
・探検コースで四苦八苦したあぶくま洞(福島県)
あぶくま洞は、太った人は通れないとする探検コースを
通ったけど、あの時のような道が今回あると結構カミサンはつらい。
(カミサンはやせているのでそっちの心配ではなく、この服装では
きついという意味。一応フォローしとかないと(^^))
さらに、聞いただけでやめた入水鍾乳洞のように
水につからないといけないようなコースがメインだと今回は
やめとかないと・・・
ということで、おばあちゃんに聞いたところ
濡れることはほぼ無いし、
そんな危険は無いよ。
とニッコリされて、ヘルメットを渡されました。
そんな笑顔で言われてはもう引き返せません(爆)
早速、入口に向かおうとすると
ちょっと待って
と電気をつけてもらいました。
人が来るまで電気はつけずにいるんですね。
そろそろと行くと、入口からして屈まないと入れません。
そろそろと、入って、う~ん、これぞ鍾乳洞~
そんな感触を得ながら進んで行きました。
カミサンは面喰いながら
Kenちゃんは、ドキドキわくわくしながら、
登ったり、くぐったり、通り抜けたり・・・
明かりを頼りに行きました。
キャンプに心得のある人は、ヘッドライトとか持ってくと
便利だと思います。
(ぶつからないようにつけるのはヘルメットの下かな)
あとで、写真を見てみたら、壁は素敵な光景が
いっぱいありました。
でも、暗くてそこまで良く見えないんですよ。
一番奥で、記念写真を撮った時、それに気づいて
なんともなかなか素敵な鍾乳洞じゃないかと
感激しました。
後から来たカップルと洞窟内で対面。
結構皆、洞窟を楽しんでいました。
Kenが滑って転ばないかが心配でしたが、特に問題ありませんでした。
戻ってくると、おばあちゃんは、いろいろ話をしてくれました。
50年も前に、戦争から帰ってきた旦那さんが、この洞窟を掘り当てた事
戦争中のことや、戦争のあとのこと、何人もお子さんがいることや
ここには365日休まずに来ていること(朝、娘さんが送ってくれるとのこと)
ご主人が守ってこられたこの鍾乳洞を、自分が守りたい。
少なくともご主人が無くなった年までは(あと2年でその年になるそうです)
ということでした。
もちろん、もっと長生きしてくださいなとお話ししましたが、
なんて素敵なおばあさんだろう。さぞかし、ご立派なご主人だったのだろうなと、
そう思った次第です。
帰り道、ふと、
あの、麦の郷の管理人さんも、僕らにおばあちゃんに会ってってほしい
って思ったんじゃなかろうか・・
ふとそんな気がしました。
是非、良心的な方のみ、おばあちゃんに会いに行ってくださいな
大岳鍾乳洞に関しての、すばらしい記事は
家族でお出かけ「大岳鍾乳洞」 と もにょさんのページ をご参考に!